アポラクトフェリンについて
ラクトフェリンとは
母乳に含まれる希少たんぱく質です。ヒトの初乳には5-7mg/mL、ウシの生乳では0.2mg/mLほどしか含まれていません。
ラクトフェリンは鉄結合性タンパク質で、母乳以外にも鼻汁、涙、唾液中など外部から微生物が侵入する部位に存在し、生体防御成分として知られています。
その他にも様々な健康の維持増進効果があることが確認されています。
ラクトフェリン濃度 | |
---|---|
牛乳 | 0.02-0.2mg/mL |
母乳(ヒト) | 1mg/mL |
母乳(ヒト初乳) | 5-7mg/mL |
唾液 | 0.005-0.01mg/mL |
涙 | 1.5-2.2mg/mL |
鼻汁 | 0.1mg/mL |
アポラクトフェリンの特徴
鉄はヒト体内において大切な成分ですが、活性酸素発生源となる物質でもあります。また体内での炎症の原因の多くは細菌などの感染症であり、その細菌の生存・発育にとって、鉄は必須の物質です。通常のラクトフェリンは構造中に鉄を取り込んだ状態になっており、ピンク色をしています。
このラクトフェリンから鉄を取り除くと白色粉末のアポラクトフェリンとなります。
たくさんの機能性が期待できるアポラクトフェリン。
近年、生活習慣病に深く関わる物質が、AGEs(エージーイー)と呼ばれるブドウ糖などの糖分とたんぱく質が結びついた物質です。
これを体内で吸収させないため、アポラクトフェリンを利用する研究がすすめられています。